デンマークへ🇩🇰




私は今大学で幼児教育を学んでいて、世界の保育はどのように行われているのだろう、実際に海外の保育に関わってみたいと思っていました。


そしてそんな中、デンマークの保育園にボランティアにいくプログラムを見つけました。



せっかく行くんだったら遠いところに行ってみたい、という簡単な理由もあったし


色々と調べてみると、北欧の保育は進んでいるし、デンマークは幸福度調査などで上位に入るなど、自分が幸せ、と感じる人が多いということが分かってきました。


そして大学生の時間があるうちに行ってみようと決めました。



デンマークの保育園

午前

*基本的に子どもたちの出席確認はiPadなどの機械で行う。

*子どもたちの記録、小学校へ送る子どもたちの様子なども全てiPadなどで記入

→紙で書くものはほとんどない。日本のように全て手書きでやるものより見やすく、効率がよい。保育士の負担も少ない。

*クラスなどの隔たりはなく、年齢で別れている。そして日本に比べいっしょに行動する子どもたちの人数は少ない。(10〜12人ほど)

*そしてその人数を先生2人ほどで見ている

*朝はフルーツをみんなで丸かじり

*晴れでも雨でもみんな外へ行き自由に遊ぶ

*汚れてもいいようにフード付きの防寒着、手袋をしっかりはめる

*みんなのびのびと自由に遊ぶ

*汚れることも少しの擦り傷も恐れずにやりたいことをして自由に遊ぶ

→日本だとすぐに、危ないよ、と言って止まるようなことも止めず見守る


昼食時

*当番の子2人が人数分のテーブルをセッティング

*保育士は手を出さず子どもたちが自分でやるのを見守る

*わからない時、保育士に聞いてくるが、子どもたち同士で話し合って解決できるように促している。

→自分たちで考える、解決できるよう手を出さないことも大切

*毎日保育士がお話を読む

→この本は絵がなく、子どもたちは頭の中で想像しながら話を聞く

*食事も自分が食べたい量を自分たちで取り食べる。

*何をどれだけ食べるのかも自分で決める

→自分の意思で決める。食べる量も保育士が決めない

*片付け、掃除なども全部自分たちで行う



午後

*またお外に出て自由に遊ぶ

*三輪車、砂場、遊具、スコップなどを使う

*雨の日、できている水たまりを筒に流したりして遊ぶ。

→雨でも汚れても外で遊ぶ、自然全てが遊び道具になる。天候が変わることによって環境の変化、自然の変化に気づき遊ぶことができる

*カフェタイムがあり、部屋に入る人数を決めて食べたい時に食べる

→ガチャガチャしてない、ろうそくやミュージックなどがありゆったりしている

*子どもたちも好きな時に好きなものを好きなだけ食べていた


森へ遊びに行く

*週に一度森へ遊びに行く

大自然、木の棒でダースベーダーになりきる、高いところに登る、石を掘る、折れた大木でシーソーゲーム

*みんな自然が大好き、危険を恐れずに自由に遊ぶ

*紐を使い木の幹の大きさを図る



感じたこと

子どもたちは一人一人しっかりと意思を持っていると感じた。一緒に遊ぶ時も、これやる?と誘ってみても、はっきりとNo!と言う。自分がしたいことしたくないことを口に出すことができる。

そしてそれが尊重されて生活しているのだと感じた。


小学校へ行くために、自分が得意なことをiPadに音声で記録していた。

その時も、自分が得意なことは何かを自分で考え、それを言葉にすることに力を入れていた。先生も、その子の得意は何かを先生が言うのではなく、小さな頃から自分で考えられるように保育をしていることが分かった。

子どもたちで話し合い、お互いの得意なことを言ったり、幼い頃から自分に一人一人が自分に自信を持てるように保育していることが分かった。


また、子どもたちがケンカしているときにどうしているのか聞いてみた。

すると、保育士は、子どもたち同士で何が悪いのか、正しいのかを考えられるようにしていると言う。喧嘩したときも、自分たちで解決ができるように働きかけていると言うことが分かった。


また、森で遊んだり、雨の日にも外で遊んでいるため、自然を大事にしているのだと感じた。

砂や泥で汚れることや、転ぶこと、ぶつかることなどを恐れずに、また保育士もそれを止めずに、子どもたちが自然の全てを遊び道具として飽きずに遊んでいることが分かった。

そのような中であそんでいることで、やってみること、失敗を恐れずに挑戦していく力が身につくだろうと感じた。


あと保育士の働き方について

書類などが少ないのはもちろん、電子化しているため、管理などが楽だろうと思った。

そして、幼稚園にいて子どもと関わっているため、そこにいる人全てが保育士だろうと思っていたが、保育士ではない人もいたりと、資格がなくても保育園で働くことができると知った。

色々な人を受け入れているのだとわかった。デンマークでは、若者は1〜2年自由に過ごすことができるため、その期間を使い保育園で働くこともできるそうだ。

自分の経験を広げるためにそのような期間を使うことができるという。

保育に保育士だけではなく、色々な人が関わり保育することは、子どもたちも楽しいだろうし、保育士の負担も少ないだろうと思った。


そして、保育士たちがとてもリラックスしていることに驚いた。椅子に座ってゆったり子どもたちと話したり、保育士同士気軽におしゃべりをしたりしていた。

子どもたちと一緒にゆったりとした時間を過ごしていると感じた。


そして子どもたちにも、〜しなさい、ちゃダメ、ということもあまりなく、のんびりとしていることが分かった


子どもたちのやりたいこと、やりたいという気持ちを一番に尊重していることが分かった。

自由遊びでも、大人はあまり介入せずに、子どもたちがやりたいことを見守っているということが分かった



そして、デンマークの幼稚園では運動会などの行事が少ない。

日本の幼稚園を見てみても、運動会の練習はものすごく厳しい。

子どもたちは泣きながら大変な練習を乗り越えている。

そこに子どもたちの、やりたいという気持ちはどれほどあるのだろうかと考える。

親や先生たちのための行事になっていないか考えるべきだと感じた。


幼稚園の頃から、自分の意見を大切にして、主張することが大切だというふうに育っているため、個人個人が自立しているし、主体性がなによりも育つだろうと思った。



そして、デンマークは人は皆平等であるという考えがある。少し驚いたが、先生同士、また園長先生だとしても、みんなが呼び捨てで呼んでいることが当たり前であった


そして子どもたちも、先生、園長のことを呼び捨てで呼んでいたため、大人も子供も上司も部下も関係なくみんなが平等であるのがデンマークだとわかった。


そして、自由であったり、自分の意見をしっかり持っているというだけでなく、自分がしたことは自分がしたことであるため、何か問題が起きても自分で解決して、自分で責任を取っているということが分かった。



全てが平等で、自由、しかし自分で生きていく、解決していく

それがデンマークの特徴であるし、幼児期から自分で生きていけるように保育していることが分かった。